冬季五輪開幕式出席のためソチを訪問した中国の習近平主席は7日、ロシアのテレビ局のインタビューを受け、ソチ訪問の感想や中国の改革と発展の見通し、更に自身の趣味など幅広い話題について話しました。

　ソチ訪問は習近平主席にとって今年初の外遊です。習主席はインタビューの中で「中ロ関係の発展の成果に非常に満足している。当面の中ロ関係の発展は磐石な基礎を持ち、深く信頼し合い、地域的・国際的な影響力が最も大きい時期にある。今回の訪問でも、中ロ関係の今年の発展によいスタートをもたらしたと思う」と述べました。

　中国の改革と発展の見通しについては「これまでの簡易で、国民に受け入れられやすい改革はすでに終わった。残りは難題だらけだ。しかし、いくら困難でも強靭な精神力を持ち、しっかりしたペースで推し進めていかなければならない。方向的に大きな間違いは許されない」とした上で「改革は中国の発展に関わる重要な問題である。当面の国際環境の下で、中国はしっかりとチャンスを掴んでチャレンジし、更なる発展を実現しなければならない」と示しました。

　当日のインタビューで習主席は、中ロ関係や中国の発展など「堅苦しい」質問以外に個人的な質問にも応じました。国家主席になってからのこの1年間の感想については、「人民によって国家首脳というポストに選ばれたことで、私は一貫して人民を心の中で最も重要な位置に据えている」と述べると共に「中国は国土が広く人口も多い。だが経済と社会の発展レベルは高くない。そうした問題に対処するには中国各地域の格差に対して、10本の指を巧みに操り『ピアノを弾く』ような手法で、重要度と緊急度を考える必要がある」と語りました。

　習主席はまた、読書や映画鑑賞、散歩、旅行など自身の趣味などについても熱心に語りました。スポーツに関しては、サッカーや水泳のほか、アイスホッケー、フィギュアスケートなど氷上の種目の観戦も大好きだということです。（ZHL、丹羽）国際・交流へ