欧州理事会のロンパイ議長とベルギーのフィリップ国王は27日それぞれ、ブリュッセルで、中国の楊潔チ国務委員と会談しました。

　ロンパイ議長は会談で、「欧州と中国の関係はすでに、安定した発展の新しい段階に入っている。欧州は、中国との全面的な戦略的パートナー関係の強化に尽力し、ハイレベルの相互訪問を保ち、実際的な協力を深めていきたい」と述べました。

　これに対して、楊国務委員は「中国と欧州はいずれも、多国間主義と多極化を支持する。中国はこれまでも、欧州一体化を支持し、欧州の経済と金融の安定を支持している。現在、中国は改革を全面的に深化させており、中国と欧州の協力に、より多くのチャンスをもたらすだろう。欧州と共に双方の指導者がもたらした共通認識を実行していきたい」と述べました。

　また、ベルギーのフィリップ国王は会談の中で、「中国が欧州一体化や欧州債務危機への対応を支援したことを感謝する。欧州連合（EU）の中で積極的な役割を果たし、欧州と中国の関係の発展を推進していきたい」と述べました。

　これに対して、楊国務委員は「中国とベルギーはこれまでも友好関係を保っている。ベルギーは中国の欧州における重要な協力パートナーである。中国はベルギーとハイレベルの相互訪問を保ち、両国関係を発展させていきたい」と話しました。

　楊国務委員は同日、ベルギーのレインデルス副首相兼外相とも会談し、二国間関係や共に関心を寄せる国際問題と地域問題について意見を交わし、幅広い共通認識に達しました。（玉華、山下）