中国の温家宝首相はまもなく、アイスランド、スウェーデン、ポーランドを公式訪問し、ドイツのハノーバー工業博覧会の開幕式に出席します。中国政府は16日、温家宝首相の今回の訪問について「中国と中東欧諸国との友情と実務的な協力が一段と促進されるだろう」との期待を示しました。

　また、宋涛外務次官と蒋耀平商務次官は、「中欧および東欧はヨーロッパの新興市場だ。各国の経済は良好な発展の勢いを保っている。中国は中東欧諸国との経済貿易関係の発展を重視しており、二国間貿易、相互投資、経済協力を一段と拡大し、投資と貿易の利便化を積極的に推進するなど、健全な経済貿易関係を維持するために良好な条件をつくっていきたいと考えている」と述べました。

　温家宝首相の今回のポーランド訪問は、中国首相の25年ぶりの訪問であり、昨年の末に中国とポーランドが戦略パートナーシップを結んだ後、初めてポーランドを訪れる中国の指導者となります。ポーランドは中東欧の大国であり、欧州連合（EU）の重要な加盟国でもあります。中国とポーランドはこれまでに友好的に付き合い、両国関係は順調に発展してきました。現在、ポーランドは7年間連続でこの地域における中国最大の貿易パートナーの地位を維持しています。訪問期間中、温家宝首相はポーランドの大統領、首相、上院と議院の議長らとそれぞれ会談し、両国関係、特に実務的な協力およびその他の共に関心を寄せる問題について幅広く意見を交換することになります。また、ワルシャで中東欧諸国の指導者らと会談し、共に中国・中東欧諸国経済貿易シンポジウムに出席する予定です。（董燕華）