中国の習近平主席は5日に人民大会堂で、ウクライナのヤヌコビッチ大統領と会談しました。双方は中国とウクライナの戦略パートナー関係の深化と共に関心を寄せる問題について深く意見を交換しました。

　習主席は、「2011年に両国が戦略パートナー関係を確立して以来、各分野での協力は順調で、前途は輝かしい」としたうえで、今後の両国関係の深化について以下4つの提案をしました。習主席は「第一にハイレベル往来を強化し、戦略的相互信頼を増やすこと。第二に実務協力を促進させること。両国政府間の協力委員会の役割を充分に発揮させ、農業、エネルギー資源、インフラ施設の建設、金融、ハイテク技術などの分野における協力、大プロジェクトの協力を促進させることだ。ウクライナが中国企業に便利な環境を提供することを期待している」と述べました。さらに第三に人文交流を拡大させること、第四に国際と地域事務において協調を密接化させ、公正で合理的な国際政治秩序を建設し、グローバルな課題に共に立ち向かい、共同利益を守ることを提案しました。

　ヤヌコビッチ大統領は習主席の提案に同意を示したうえで、「両国の相互信頼、相互尊重、友好、相互協力は著しい成果を収めている。中国とウクライナの戦略的パートナー関係を深化させることは両国と両国国民の根本的な利益に合致している。ウクライナは１つの中国の政策を堅持し、中国統一の偉業を支持し、ハイレベル交流と党との交流を強化していく。各分野での実務協力と人文交流を全面的に計画、深化させ、国際と地域事務における協調を強めていきたい。ウクライナは中国が打ち出している『シルクロード経済帯』の提案を支持し、インフラ施設の建設に積極的に参入したい。更に多くの中国企業による投資を期待し、ビザなどの面で利便を提供する」と話しました。

　また双方は、「中国・ウクライナ戦略パートナー関係発展規画（2014-2018）」を批准しました。

　会談後、両国首脳は「中華人民共和国とウクライナとの友好協力条約」、「中華人民共和国とウクライナの戦略的パートナー関係の深化に関する合同声明」に署名し、両国政府間における多くの経済技術協力に関する協力協議の調印に立会いました。（劉叡、吉野）