フランスを訪問中の中国の王毅外相は10月30日、シリア問題に対する中国の見解を説明しました。王外相は、「シリア問題は政治的解決が唯一の現実的な活路だ。シリア国内、周辺地域、世界の3つのレベルで努力し、第2回シリア問題ジュネーブ会議を早期開催すると共に、ジュネーブ声明を全面的に実施すべきだ。シリア問題の政治的解決と化学兵器廃棄活動を並行して推し進めなくてはならない。中国はこのために引き続き積極的かつ建設的な役割を発揮していく」と述べました。

　王外相は、「シリア国内の各勢力は国家の運命とシリア国民の全体的利益から出発し、対話と協議を通じて不一致を解決すべきだ。当面の急務は、各方面が連携して国連事務総長と国連・アラブ連盟シリア危機合同特別代表の斡旋を支持することだ。無条件で第2回シリア問題ジュネーブ会議に参加し、政治移行プロセスを討議すべきだ」と述べました。

　王外相はまた、「中国は周辺地域諸国がシリア問題の政治的解決のために重要な役割を発揮し、中東地域の平和と安定を維持し、各民族・宗教・党派が仲よくつきあい、共同の進歩と発展を図ることを支持する」と述べました。 （hj　大野）