中国外務省の華春瑩報道官は8日、北京での記者会見で、シリア化学兵器問題の解決が積極的な進展を収めたことに中国側は歓迎の意を示すとした上で、この廃棄作業に参加する予定の中国の専門家リストをすでにOPCW（化学兵器禁止機関）に提出したことを発表しました。

　これは記者会見の席上、国連とOPCWの専門家チームが6日シリア入りし、化学兵器の廃棄作業を始めたことについての中国側の見解を求められて語ったものです。華春瑩報道官は、「中国はOPCW執行委員会と国連安保理のそれぞれの決定と決議を支持する。この決議と決定が着実に実施され、関係各方面がこのための条件作りに努めるよう期待する」と述べました。

　華春瑩報道官は、また「中国はOPCWがその執行委員の関連決定などに基づき、シリアの化学兵器廃棄で積極的役割を果たすことを支持し、中国も専門家の派遣して関連作業に参加させ、さらには資金的支持をも提供する準備がある。いまのところ、中国側はすでに10人の専門家リストをOPCWに提出しており、OPCWの要求に基づき、シリアでの化学兵器廃棄作業に参加させるつもりだ」と述べました。（閣）