2004年に死亡したパレスチナ自治政府の故アラファト議長の死因に関する調査で、イギリスの医学誌『ランセット』はこのほど最新の研究報告として、「アラファト氏の体内や衣服から大量の放射性物質が検出された。これはアラファト氏の毒殺説を支持するものだ」と発表しました。これに対して、イスラエル政府は沈黙していますが、パレスチナの死因調査責任者は否認の姿勢を示しています。
『ランセット』のホームページは12日、スイスのローザンヌ大学付属病院研究者などの報告として、「アラファト氏の血液、尿、服や歯ブラシに付着する唾液などからいずれも強い放射性物質ポロニウム210が検出された。この元素は自然環境では珍しいことから、調査結果は毒殺の可能性を支持している」と伝えました。
これに対して、パレスチナ政府でアラファト氏の死因調査を担当する幹部は、「正式な調査報告をまだ受け取っておらず、いつ報告が出されるかの具体的な時間も把握していない」と述べ、認めない姿勢を示しています。(鵬、大野) 国際・交流へ
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