最も悲惨な事件はこの日夜明けごろ起きたもので、首都・バグダッドから南に40キロのイスラム教シーア派の村をスンニ派武装勢力が襲撃し、子供6人を含む16人を殺害しました。また、バグダッド北部のタミヤでは、午前中3カ所で爆弾事件が相次ぎ、兵士5人が死亡、7人が負傷しました。そのほか、バグダッドから50キロ南のイスカンドリヤで起きた爆弾事件で、兵士2人が死亡、2人が負傷しました。さらにバクダッドの北400キロのモスルで、爆弾を積んだ車が警察署に突っ込み、少なくとも5人の警察官が死亡、4人の一般市民が負傷しました。

　また、現地時間3日夜には、バグダッドのイスラム教シーア派住宅地で2時間の内に11カ所で相次いで爆弾事件が起き、少なくとも67人が死亡、200人以上が負傷したということです。今のところ犯行声明は出されていませんが、国際テロ組織アルカイダ系のスンニ派武装勢力が関与した疑いがもたれています。（劉叡、大野）国際・交流へ