環太平洋経済連携協定（TPP）閣僚級会合が22日から23日まで、ブルネイの首都バンダルスリブガワンで行われました。発表された共同声明では、年内に交渉を終了する目標を実現するため、10月に重要な節目となる首脳会議を開くことを明らかにしました。

　また、声明では「各国はいずれも、保護したい重要な分野を持っている。従って、各国がいずれも受け入れられる協定を実現するために努力していく。首脳会議は10月にインドネシアで開催されるAPEC首脳会議の期間中に開かれる」としています。

　今回の閣僚級会合は、TPPの第19回交渉となり、日本が今回初めて、全日程で交渉に参加しました。前回、TPP交渉は農産物関税の撤廃などの分野についての実務協議で膠着状態に陥りました。今回は交渉のプロセスを推進し、10月に基本的な共通認識を達成させ、年内に交渉を終了する目標を実現することを目的としています。（玉華、山下）　国際・交流へ