韓国は19日に、国の非常事態に備えて軍民共同で4日間の「乙支（ウルチ）演習」を開始すると共に、米軍との合同軍事演習「乙支フリーダムガーデンアン」をスタートさせました。そして韓米両軍の合同軍事演習は30日まで続けられます。

　今年の「乙支演習」には韓国各地の行政機関や主な指定部門など3500を超える機関や企業から40万人以上参加します。

　朝鮮側からの攻撃に備えた総合指揮所の訓練であるこの演習のうち、乙支演習とは、政府を戦時体制に転換する手順を訓練するもので、フォーカスレンズ演習は韓米連合司令官が指揮する軍事訓練なのです。

　「乙支演習」の重点は新政府が新たに設立した部門、及び新政府の世宗（セジョン）総合庁舎に引っ越した機関に対する集中的検査と改善にあります。

　そして韓米両軍による合同軍事演習「乙支フリーダムガーデンアン」は1976年から、毎年の8月から9月の約2週間行われます。今年は例年と同じ規模の韓国軍5万人と米軍約3万人が参加しています。

　そして韓米両軍は今月10日にこの演習の日程と内容を朝鮮側に通知しましたが、これまで朝鮮側は何の反応も示していません。

　専門家は「今回の合同演習は、南北関係に影響を与えるかどうかは分からないが、最近のケソン（開城）工業団地の再開問題での合意によって、朝鮮半島の情勢が緩和されつつある」と見ています。（Katsu）国際・交流へ