エジプトではモルシ前大統領が解任されてから各勢力の対立が続いています。26日は全国各地で数百万人が大規模なデモを行い、カイロ、アレキサンドリアなどでの衝突により、現在までにモルシ前大統領の支持者と反対派、警察官ら数百人が死亡し、数千人が負傷したということです。

　国連のパン・ギムン事務総長は28日、エジプト暫定政権のエルバラダイ副大統領に電話し、エジプトの現在の政治プロセスへの憂慮を伝えるとともに、武力行使により多数の死傷者が出ていることを強く非難しました。

　パン総長は、「暫定政府は抗議活動を平和的に管理する責任を負い、各勢力とエジプト市民の安全を確保すべきだ」と再度呼びかけました。（トントン、大野）国際・交流へ