日本の安倍晋三首相が25日の午前、東京を発ち東南アジア歴訪の最初の訪問先であるマレーシアに向かいました。安倍氏が参院選の後に行う初の外国訪問となります。出発前に安倍首相は今回の訪問は「東南アジア諸国連合(ASEAN)との経済協力の強化」にあると強調しました。
今年1月、安倍氏は首相就任後の初めての外国訪問でベトナム、タイ、インドネシアの3ヶ国を歴訪しました。今回は半年ぶりの東南アジア訪問となり、安倍政権の東南アジア諸国重視の姿勢がうかがえます。今回の訪問期間中、安倍首相はシンガポールを訪問中のバイデン米副大統領との会談も予定しており、日米関係の強化を確認とするとともに、釣魚島問題における日本の立場を改めて表明することになっています。
日本の報道によりますと、25日の午前、出発に先立って行われた記者会見で、安倍首相は今回の訪問の主な目的は経済活動だと強調し、「ASEANの活力を経済再生に取り込む」と述べたほか「日本・ASEAN交流40周年を契機に双方の協力関係を強化していきたい」と話しました。
日本政府としては、安倍氏の今回の東南アジア訪問が「中国への封じ込め」の継続だという色を意図的に抑えようとしています。菅義偉内閣官房長官は安倍首相の今回の外遊について語る際、南海問題を避け「主として経済協力の拡大を探し求めることにある」と強調しています。
なお、マレーシアで15日に開幕した環太平洋経済連携協定(TPP)の第18回交渉会合で、承認手続きを終えた日本は24日に機密保持契約に調印し、12番目の交渉参加国となりました。日本の加盟により、TPP加盟国のGDP合計は世界の4割を占めるまでになりました。このほか今回の東南アジア外遊において、安倍首相はマレーシアのナジブ首相とシンガポールのリー・シェンロン首相との会談で、日本のTPP参加における立場を説明すると伝えられています。(Yan、吉野)
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