南アフリカを訪問中のアメリカのオバマ大統領は29日、南アフリカの行政上の首都プレトリアで、南アフリカを含むアフリカ諸国との経済関係を強化していくと述べました。

　アフリカ歴訪中のオバマ大統領は、セネガルに続いて、南アフリカを訪問しています。29日には南アフリカのズマ大統領と会談した後、共同記者会見を開き、「アフリカ歴訪の主な目的は貿易関係を発展させ、投資の機会を見つけ、アフリカの発展を支援することで、最終的にはアメリカに利益をもたらすことだ」と説明しました。

　これに対し、ズマ大統領は「アフリカの発展を機に投資を拡大するよう期待する」と述べました。また、ズマ大統領は、2015年に期限が切れる「アフリカ成長機会法」の延長を提案しました。この法律では、市場の自由化などで進展を遂げたアフリカの製品がアメリカに輸出される際、税金が免除されるということです。

　オバマ大統領は「延長を支持するが、まず議会の同意を得なければならない。また、アメリカ企業にアフリカへの投資と輸出のメリットを説明しておく必要がある」と述べました。

　オバマ大統領はこの日、南アフリカの最大の都市ヨハネスブルクで、入院中のマンデラ氏の家族とも面会しました。(鵬、志摩)国際・交流へ