欧州委員会が中国太陽光発電製品に反ダンピング関税を課す仮処分を決定した後、中国政府はEU・欧州連合産のワインに反ダンピング調査を始めることを発表しました。

　中国商務省が5日に発表した情報によりますと、すでに国内ワイン産業界からは申請が提出されており、「欧州産ワインが中国で不当廉売と補助金など不公平な貿易手段を通じて中国市場に進出し、中国のワイン産業に打撃を与えた」として、これに対し反ダンピング調査を行うよう商務省に求めたということです。

　中国商務省の責任者は「国内ワイン産業の申請に応じて、商務省は法に基づいて厳しく調査する」と述べました。

　政府側の統計によりますと、2012年に欧州から輸入したワインは2億9000万リットルで、ワイン輸入総量の67.6％を占めています。関連機関の推計では、EU側が中国市場に輸出するワインと蒸留酒の年間総額は10億ユーロに達し、中国はEU産ワインの最大の輸出市場となっています。（hj、吉野）　暮らし・経済へ