報道によりますと、中国とインドの航空会社は、欧州連合(EU)が実施している域内のフライトに対する温暖化ガス排出量取引の適用を拒否したことにより、総額240万ユーロの罰金を課されることになっています。これに対し中国外務省の洪磊報道官は17日、「EUが外国航空会社のフライトを一方的に排出量取引システムの対象にすることに反対する」と述べました。

　洪報道官は、「中国は、国連気候変動枠組み条約や国際民間航空機関(ICAO)など多国間交渉制度の下で、国際協力を通じて航空機の温暖化ガス排出問題に対応することを主張している」としたうえで、「他にも多くの国がEUのやり方に反対している。EUは関係者各方面の意見を十分に考慮したうえで、慎重に対応し、中国を含む関係者と話し合って適切に対処してほしい」と強調しました。(鵬、大野)暮らし・経済へ