国連は22日、ニューヨークの本部で、人口開発委員会第46回会議を開き、「移動の新趨勢」と題した議題をめぐり話し合いました。会議に出席した中国代表団の崔麗団長は、「中国は引き続き、各国政府や国際社会と共に、人口移動分野での国際協力を強化していく。世界の人口の正常な移動を促進し、持続可能な発展を実現させ、人民の福祉を増進するために努力していきたい」と述べました。

　また崔麗団長は「経済のグローバル化の急速な発展により、国際人口移動の規模と範囲は絶えず拡大している。同時に金融危機、地域情勢の動揺、頻発する自然災害などの影響を受け、避難などの受動的な移動も増えている。国際人口移動はグローバルな問題となり、どの国も独自の対応は不可能だ。国際社会は協力を強化すべきだ」と述べました。

　さらに崔団長は、「国や地域間の貧富の差を縮小させ、共同発展を促進しなければならない。各国は人口移動問題を国の経済と社会の発展の全体計画と総合的施策に取り入れるべきだ。先進国は発展途上国の経済発展や、生活水準と人口資質の向上を助け発展途上国の持続可能な発展を促進すべきだ」と強調しました。（玉華、吉野）　国際・交流へ