中国国防省の報道官である報道事務次官の楊宇軍上佐は16日に、「中国側の戦略意図は素直で透明なものだ」と語りました。

　16日に中国政府は「中国武装力の多様化運用」と題する白書を発表しました。楊報道官は国務院報道弁公室が行った記者会見で中国軍事の透明度などの質問について答えました。

　楊報道官は「軍事の透明度は国の安全に関わる一方、相対的な概念でもある。世界に軍事上で絶対に透明な国はないだろう」と述べました。

　中国の戦略意図の透明度についての質問に答えた楊報道官は、「ここ数年、中国は23ヵ国の防衛部門と戦略交渉メカニズムを確立し、軍の指導者も頻繁に多角的会議に参加して一般演説を行い、国内外の記者のインタビューを受けている。国防省は報道官制度を確立し、オフィシャルサイトを設けて様々なルートを通じて中国の国防政策や安全問題、関心を持つ問題、中国軍隊の使命や任務について世界に紹介している」と述べました。

　さらに「軍事の透明には戦略意図の透明性と軍事能力の透明性という二つの部分がある。中国の軍事能力は非常に透明だ。中国の軍隊は外国の軍隊と共に多くの合同軍事演習や訓練を行い、外国軍隊の関係者や海外メディアを招いて軍事演習を見学させたり取材を受けたりしている。中国軍隊のメディアも毎日大量の軍事ニュースや情報を発信している」と述べました。

　楊報道官はまた「中国の軍事透明度は非常に高いもので、中国軍隊の発展の実情に相応しく、現段階の中国の経済社会の発展レベルにも一致している」と述べました。（04/16　Lin、吉野）