中国の李克強首相は17日に行われた、第12期中国全国人民代表大会第1回会議の記者会見で、「中米関係は両国民の根本的な利益に合致し、世界の平和発展にも合致している」と語りました。

　李首相は、「中国とアメリカは世界最大の発展途上国と最大の先進国で、新しい中国政府はこれまでと同じように、中米関係を高度に重要視していく。われわれはオバマ政権と共に新しい大国関係を築いていきたい」と述べました。

　さらに、「中米間にある意見の食い違いは否定できないものの、互いに尊重しあい食い違いをうまくコントロールすれば、共通の利益で必ず食い違いを乗り越えられる。アジア太平洋地域は中米の利益が交差するエリアであり、両国は共にこの地域の安定を守り繁栄を促していく。アジア太平洋地域での協力を新しい大国関係を築く基礎にしたい。これはこの地域並びに、世界の平和と発展にも有利だ」と述べました。

　ハッカーの攻撃問題について、李首相は「これはグローバルな問題で、中国もハッカー攻撃の被害国である。中国はハッカーの攻撃行為に、強く反対する」ことを明らかにしました。（03/17　Lin、高橋）