中国国務院の李克強首相は17日、第12期全国人民代表大会第1回会議で行われた記者会見で、「環境を犠牲にしてまで、人民が満足しない成長をしてはいけない。汚染状況、食品問題の管理と処理に関して、全て公開し、透明度を高め、民衆とメディアが充分に、監督できるようにしなければならない。そのために、政府は更に法執行を強化し、公正無私に責任を問うべきだ」と述べました。

　このほど中国の東部地域で、比較的広い範囲で霧やもやの天気が続いたことに対し、李首相は「皆さんと同じように、重苦しい気持ちだった」とし、「長期間の積み重ねで形成された問題に対し、我々は更に大きな決心をもって、更に大きな行動で対処していかなければならない。特に重点地域での調査で明らかになった人為的な要因は、時間を区切って対応していく。水質汚染、土壌汚染の状況に対しては、内情を詳しく調査した後に、全体的な管理と対応をしていく」と述べました。

　更に「食品安全は、人々の生活と健康に直接関わる重大な問題だ。政府は偽物、悪質な食品を徹底的に調査、処分し、違法者に対し厳重に処罰しなければならない」と述べました。（劉叡、高橋）