中国第12期全国人民代表大会第1回会議は5日午前、北京で開幕します。これに先立ち、今回全人代の初の記者会見は4日、北京の人民大会堂で開かれました。全人代史上初の女性報道官として、ベテラン外交官の傅瑩報道官は数百人近くの国内外の記者に今大会の状況を紹介し、清廉政治や環境保護、国防予算、周辺情勢、政治体制の改革などのホットな話題について、記者からの質問に答えました。
傅瑩報道官の紹介によりますと、今大会は5日午前に開幕し、12日半の会期を経て17日午前閉幕します。17日の閉幕式の後、新しく選出された首相と数人の副首相は記者会見に出席し、国内外の記者からの質問に答えるということです。
また、今大会は中国が2010年に『選挙法』を修正してから初めて全人代の代表を選出したことから、代表の構成は特に注目を集めています。傅瑩報道官によりますと、今回全人代に参加する代表は合わせて2987人で、全ては新しい選挙法に基づいて選出されました。前回と比べ、第一線からの労働者や農民代表は155人増え、そのうち、農民工(農村出稼ぎ者)代表は31人います。これに対し、党や政府の指導部からの代表は7%近く減少したということです。
1時間の記者会見で、傅瑩報道官は国内外の記者からの9つの質問に答えました。これらの質問は清廉政治や環境保護、外交政策、政治体制の改革などに及びます。
そのうち、ある日本人記者の「中国の外交政策はより強硬になるのか」という質問に対し、傅瑩報道官は「中国はかつて弱くて貧しい国から発展しだんだん強くなって国際事務に参与してきた。新しく発展してきた国として、中国は世界の注目を集めている。しかし中国のことをよく理解できていない国もある。『強い国は覇権を奪うだろう』と、過去500年来の古い国際関係から中国の未来を勝手に予測するのも意外ではない。しかし、実際の中国は違う」と述べました。
さらに、「まず、政策上では、中国は独立自主の平和外交政策を堅持し、自らの主権と権益を断固として守る一方、地域の平和と世界の平和を積極的に守っている。この基本原則は30年以上も揺るぐことなく堅持してきた。しかし、領土問題で他国の挑発行為に対し、中国は恐れずに断固として対応し直面していく。こんなシグナルも地域の平和秩序を守ることにつながる。国と国の間に信用が必要で、自ら承諾した約束や共通認識を守らなければならない」と述べました。(03/04 Lin、大野)
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