香港紙「明報」の報道によりますと、昨年、香港鉄道警察署が摘発した痴漢・盗撮などの事件が大幅に上昇したということです。

　鉄道警察署によりますと、女性のスカート内盗撮事件は昨年101件で、前年の78件より29％上昇しました。そのうち、スマートフォンによる盗撮が95件で全体の94％を占めています。

　これについて、同署の譚沢恒指揮官は、「事件の増加にはスマートフォンの普及が関係している」と述べました。

　また、昨年の痴漢事件は197件で、前年の167件より18％伸びました。最年少の被害者は4歳、最年少加害者は13歳でした。また、男性が被害者の事件も2件ありました。

　譚指揮官は、「痴漢は多くが混雑した電車内で起きる。衝動を抑えられず、初めて罪を犯す者も少なくない」と述べた上で、「被害を受けたら、勇気を出して必ず通報することが、われわれ警察が犯罪者を取り締まることにつながる」と呼びかけました。（馬ゲツ・大野）暮らし・経済へ