中国国家国防科学技術工業局は14日、「嫦娥2号」衛星が今月13日、太陽と地球の引力が釣り合う地点であるラグランジュ点(L2点)を離れた195日間の後、毎秒10.73キロメートルの相対速度で、地球と700万キロメートル離れた深宇宙にある大型の小惑星トータティスとのフライバイ(接近通過)の探査に成功した、と明らかにしました。
13日午前6時30分9秒、嫦娥2号は3.2キロメートルという最も近い相対距離でトータティスを通過し、撮影しました。トータティスに対する近距離探査は国際的に初めてです。
嫦娥2号の宇宙空間探査の成功は、中国の深宇宙探査技術の発展に重要な意義を持っています。トータティスとのフライバイに成功したことで、中国は米国と欧州宇宙機関(ESA)、日本の次いで、小惑星が探査できる4番目の国となりました。これで、中国は惑星間を飛ぶ探査機を持つことになり、700万キロメートルの遠地点で、衛星軌道の設計と、その制御に関する技術を躍進させ、掌握することになりました。
一方、月着陸機「嫦娥3号」衛星の研究開発は順調に進んでおり、来年下半期に打ち上げる予定です。(万)暮らし・経済へ
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