記念撮影する受賞者ら
「第8回中国人の日本語作文コンクール表彰式・日本語スピーチ大会」(日本僑報社、中国日本大使館が共催)が14日午後、北京の日本大使館文化センターで行われました。
このコンクールは2005年から8年連続実施され、2012年「日中国民交流友好年」の記念活動の一つにも認定されています。今回のテーマは「中国人がいつも大声で喋るのはなんでなのか?」。全国から2648編の投稿が寄せられました。
堀之内秀久臨時代理大使が李欣晨さんに「日本大使賞」を授与
最優秀賞に輝いた湖北大学の李欣晨さんの作文「幸せな現在」は、祖父が体験した朝鮮戦争と、当時の思い出が書かれてあります。戦争の残酷さや人々の悲しみを知った李さんは「中日両国も過去の影に縛られて互いに罵り合い、頭上の明るい光に気づかないのは嘆かわしいことであった」とし、「犠牲者が望むのは悪いレッテルを張り合うことではない」と書きました。李さんには、堀之内秀久中国駐在臨時代理大使から「日本大使賞」が授与されました。
また、吉林華僑外国語学院の張鶴達さんの「ウィルスに感染した私たち」などの5人の作文は一等賞に獲得しました。
司会を務める日本僑報社編集長日中交流研究所長の段躍中氏(左)
作家の石川好さんも出席(右)
作家の石川好氏は「魯迅さんは日本に行ったことがあったが、日本語の文章を書けない。皆さんは日本語の文章を書ける魯迅になる可能性がある」と学生らを励ました。
挨拶する湖州師範学院の兪妍驕さん
学生らの日本語指導教師や家族も出席。湖州師範学院の兪妍驕さんは「今回のイベントのお陰で田舎の両親が初めて飛行機を乗って北京に来られるのはとても嬉しかった」と話し、親心や、人と人の温もりに、会場の多くの人が感動を受けました。
日本の鳩山由紀夫元首相が寄せた言葉(左)
入賞者の作品が収められた第8回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集(右)
表彰式には、日本の鳩山由紀夫元首相から、「日本僑報社の主催されるコンクールが中国と日本の若者達の交流に大きな貢献となりますことを確信いたします」というコメントが贈られ、また、中日友好協会の井頓泉副会長が「両国の若者達が積極的にコンクールに参加し、互いの理解を深め、中日友好を促進したのはとても素晴らしいことだ」というメッセージを寄せました。
表彰式の最後に次回の作文テーマ「中国人が語る、日本での感動」と「日本人が語る、中国での感動」を発表しました。また、「第8回中国人の日本語作文コンクール入賞作品集」には今回の入賞者61人の作品が収められています。(取材:路カン)
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