このほどエジプトのモルシ大統領が自分に絶対的な権限を付与する憲法宣言を公布し、同胞団主導の憲法制定委員会が急ピッチでまとめた新憲法案の承認を強行し、15日に国民投票にかけると 発表したことを受けて、エジプト情勢は混乱が続いています。
現地時間の4日夜、エジプトの18の反対派政党や政治運動連合会などは首都カイロの大統領府前で「最後の警告」と名づけた大規模な抗議デモを行い、市民ら1万人以上が集まりました。デモ参加者は大統領令の撤回、最終草案の作り直しなどを求めています。
抗議デモは首都カイロのほか、アレキサンドリア、スエズなど数都市でも行われました。
反対派勢力の圧力に対しモルシ大統領や同胞団は譲らない構えを示しています。4日当日、モルシ大統領は首相及び数名の大臣と会議を開き、国民投票の具体的な実施事項について討議しました。
この日、憲法制定委員会は記者会見を開き、憲法最終草案に対する一部の人による「誤った解釈」を信じないよう国民に呼びかけました。
また行政司法当局はすでに国民投票を監督する裁判官のリストを公表しています。(ooeiei、吉野)国際・交流へ
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