中国各省の高官は12日、中国共産党第18回全国代表大会のメディアセンターで、国民生活分野の議題について記者会見を開きました。記者の質問に対し高官らは、この10年来の成果を説明する一方で、依然存在している課題についても言及しました。
人々が関心を寄せる医薬衛生体制改革について、中国国家発展改革委員会の朱之鑫副主任は、「目下中国では、医療保険を受けている人数が13億人余りに達し、95%以上の人口をカバーしている。その進歩は大きい」と述べました。しかし、一部の国民は依然として医療改革の効果はそれほど顕著でないと認識しています。これに対して朱副主任は、「主な原因は二つある。一つは都市部の大病院での受診が難しく、費用も高いこと。もう一つは医療保険のレベルが比較的低く、国民のニーズに合っていないことだ。したがって、今後の医療改革でこれらの問題の解決に力を入れていく」と述べました。
就職問題について人力資源と社会保障省の楊志明次官は、「中国は就職優先戦略を通じて就職規模の持続的な拡大を実現した。しかし現在、経済成長率の低下が就職にもたらす影響も現れ始め、労働力の供給が需要を超える矛盾も存在している。したがって、政府は今後品質のより高い就職を促進していく」と述べました。
住宅については姜偉新・中国住宅都市農村建設相が説明し、「現在、都市部の保障性住宅(政府が低中所得世帯に提供する低賃料住宅)の建設が順調に進んでいる。中央政府は『第12次5カ年計画』期間中に都市部で3600万戸の保障性住宅を建設することを計画しているが、2011年に1000万戸、2012年に700万戸余りが着工した。また2013年に500万戸以上が着工する予定だ」としました。
環境保護については周生賢環境保護相が回答し、「中国の環境保護の現状は局部的に好転しているが、全体としてはまだ抑制されておらず、厳しい情勢だ。今後環境問題を解決するには根源から抑制し、総合的に整備し、汚染予防を重点としなければならない」と述べました。(玉華、中原)暮らし・経済へ
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