中国外務省の洪磊報道官は8日、北京で、「中国の海洋監視船と漁業監視船がすでに釣魚島海域で公務を始めており、今後も続けていく」と表明する同時に、「国家の領土主権と海洋権益を守ることは中国軍隊の神聖な義務」と述べました。

　最近、中国の海洋監視船と漁業監視船が次々に釣魚島海域に進出したほか、中国の軍艦も到着しました。記者の「これらの行動を通じて中国はどんなメッセージを伝えるのか」という質問に対して、洪報道官は「釣魚島とその付属島嶼は、古くから中国の固有領土で、その周辺海域も中国の管轄する海域である。中国は国家の領土主権を守る意志と決意は堅く揺るぎない」と強調しました。

　また、日本政府がこのほど提出した台湾との漁業交渉の再開について、洪報道官は「台湾の対外往来などの問題における中国の立場は一貫的で、はっきりとしたものだ。関係する国が、一つの中国という原則を厳格に遵守し、適切に問題を処理することを望む」と語りました。（Katsu、山下）