温家宝首相はブリュッセルで開催された第15回中国・EU指導者会合に出席したあと、20日ベルギーを公式訪問しました。

　そして帰国の途中、温首相に随行した楊潔チ外相は記者に対して、「温首相の今回訪問は豊かな成果を収めたが、これには重要な意義がある。今回訪問は温首相にとっては10回目の中国・EU指導者会合への出席であり、3回目のベルギー訪問でもあった。双方の指導者は中国とＥＵのこの10年来の関係発展の成果と経験を振り返り、双方の協力がもつ戦略的意義と世界に対する影響力を強調すると共に、双方の関係の方向性を検討し、双方が対話と協力を堅持して共同の発展に努力していくというシグナルを世界に伝えた。内外のメディアは、今回会合は、中国EU双方の相互信頼と双方の関係がもつ戦略性、全面性と安定性を十分に具現しており、中国とEUとの協力の道はますます開けていくと見ている」と語りました。

　楊外相、また「温首相は会見や挨拶の中で『中国・EU指導者会合メカニズムは戦略的なけん引という役割を果たした。中国とＥＵとの協力は双方に多くの利益をもたらしただけでなく、世界の平和と安定、世界の持続可能な発展、それに東西文明の相互交流をも促進した』と強調した。また、欧州債務危機について温首相は『中国はこれからも適切なルートを通じて欧州債務問題の解決に参与していく』と改めて強調した」と述べました。（玉華）