エジプトのモルシ大統領は12日に、アメリカが制作したイスラム教の預言者ムハンマドを侮辱したとされる映画を強く非難し、この映画の制作者に対してあらゆる可能な法的措置を講じ、人種と国家の間の関係を破壊しようとした行為に対応するようアメリカ駐在エジプト大使に求めました。

　エジプトの中東通信によりますと、モルシ大統領はアリ大統領報道官を通じて「この過激な映画の制作者を強く非難し、アメリカ政府に対し明確な立場を示すよう要求した。イスラム教徒とコプト派を含むすべてのエジプト国民は、このような宗教預言者を侮辱する行為を受け入れることはできない」と表明しました。モルシ大統領は、また「エジプトはすべてのエジプト駐在外国大使館と領事館の外交官の安全を保護する義務があり、法的範囲内の発言権と平和的なデモを行う権利を尊重する。しかしいかなる違法行為には断固として反対する」としています。（玉華、吉野）国際・交流へ