雲南省彝良県で7日発生したマグニチュード5.7の地震による死者は、8日朝8時までに80人に増え、被災者は74万人に上っています。一方、雲南省政府はすでに1000万元の救援資金を拠出し、全力を上げて救援活動を展開しています。

　関係部門が明らかにしたところによりますと、今回の地震の震源は狭い峡谷地帯にあり、通信状態が悪く、道路の損壊状況がひどいうえ、もともとインフラ施設が未整備な地域であるため、死傷者や被害状況の集計作業が滞っているということです。

　ロシアのウラジオストクでAPECの会議に出席中の胡錦涛国家主席は、地震発生後、直ちに救援活動を展開し、被災地住民の生命と財産の安全を確保するよう関係部門に要求しました。また、温家宝首相はすでに被災地に入り、救援活動を指揮しています。雲南省政府も作業グループを被災地へ派遣して救援活動に取り組んでいます。

　国連のネシルキー報道官は7日、「国連は中国雲南省彝良で起きた地震に大きな関心を持っている。国連人道的調整事務室は中国政府への援助提供を準備している」と述べました。（玉華、大野）暮らし・経済へ