中国を訪問中のシンガポールのリー・シェンロン首相は4日天津を訪れ、中国とシンガポールが協力して建設中の「エコシティー」を見学しました。リー首相は、中国の他の都市にもエコシティーの建設を普及していきたいとの意向を示しました。

　中国とシンガポールは、地球の気候変動に対応し、エネルギーを節約しようと、2008年から天津で「エコシティー」の建設を開始しました。エコシティーは広さ30平方キロ、10年後、完成時の人口は35万人で、環境にやさしい交通手段の利用率を90％以上に、また、再生可能エネルギーの利用率を世界でも高水準の20％にすることを目指しています。

　リー首相は、エコシティーについて、「まだ始まったばかりで、完成までには多くの努力が必要だが、良いスタートを切れた。これからどんどん産業を誘致し、豊かなビジネス都市でありながら、環境保護と住みやすさを実現してほしい」と述べました。

　さらに、リー首相は、エコシティー内の公園で植樹し、中国語でていねいに、「忘れずに水をあげてください」と話しました。(鵬、大野)