中国の胡錦涛国家主席は30日、中国とドイツの第2回政府間協議を行うため中国を訪問しているドイツのメルケル首相と会談しました。ヨーロッパの債務問題について、胡主席は「国際社会と連携を保ち、共同でリスクを防ぎ、世界の金融安定を確保したい」と述べました。

　胡主席はまた「ヨーロッパが早く苦境を抜け出すことは、世界経済の安定回復と中国経済の発展にプラスになる。中国は、債務問題解決のためにヨーロッパが払った努力と国際通貨基金(IMF)などの機関が果たした役割を支持する」と述べました。

　メルケル首相は「世界経済が多くの不確定要素を抱え、ユーロ圏が困難に直面している状況の下で、中国は冷静かつ適切に対応し、ユーロとヨーロッパ経済を支持している。これは非常に有難いことだ。ユーロ圏諸国は債務問題を解決し、欧州一体化を推進することに自信と決意を持っている」と語りました。(鵬、kokusei)