マレーシア訪問中の中国の楊潔チ外相は12日、サバ州の州都・コタキナバルで、アニファ首相と会談しました。

　楊外相は会談の中で、「中国とマレーシアの友好協力関係は良好な発展の勢いを見せていて、両国の指導者は頻繁に相互訪問し、各分野の実務協力も絶えず深まっている。今後も、引き続きトップ同士の往来を保ち、中国広西チワン族自治区の欽州とマレーシアのパハン州のクアンタンでの工業団地の整備をきっかけに、大掛かりなプロジェクトにおける双方の協力を推し進めていく。金融協力を積極的に開拓し、人的交流を深め、中国とマレーシアの関係において、絶えず新しい進展を成し遂げられるよう促していく」と話しました。

　さらに楊外相は、「中国は、東南アジア諸国連合(ASEAN)との戦略的パートナーシップの発展を重視し、ASEANの一体化プロセスを支持し、ASEANが東アジアの地域協力で主導的な役割を発揮することを支持している。マレーシアと共に、域内の平和と安定、そして繁栄に共に尽力していきたい」と述べました。

　一方、アニファ外相は「マレーシアは中国との関係発展を極めて重視しており、中国をマレーシアの経済成長にとっての重要なパートナーと位置づけている。また、国際問題、地域問題における中国の重要で建設的な役割を重視し、中国がASEANとの関係推進、地域の共同発展を推し進めるうえで行なった積極的な貢献を称賛する。今後は、中国との協調と協力を一層強め、中国―ASEAN関係の更なる前進を促していきたい」と語りました。

　これに先立ち、マレーシアのナジブ首相は11日、コタキナバルで、楊潔チ外相と会談し、、双方は力を合わせて、地域の共同発展の更なる促進に積極的な努力をし、両国と地域の人々に福祉をもたらすことを確認し合いました。（Yan、山下）