カンボジアの首都・プノンペンで12日開かれたASEAN地域フォーラム（ARF）の拡大外相会議に出席した中国の楊潔チ外相は、アメリカのクリントン国務長官と会談を行ないました。

　楊潔チ外相は、席上「アジア太平洋は中米双方の利益が最も密接に関わっている、双方の相互往来も最も頻繁な地域だ。中米両国はアジア太平洋地域で、協力し、ウィンウィンの良き往来のモデルとなるべきだ。アメリカ側が、中国を含めた域内の国々の利益と関心事項を尊重するよう期待する。中国はアメリカと引き続き戦略・経済対話、それに双方のアジア太平洋事務協議などのメカニズムを通じて緊密なコミュニケーションを保っていき、これをもって、域内の協力を推し進め、域内の各協力メカニズムの健全な発展を促進していきたい」と話しました。

　これに対して、クリントン国務長官は、「米中関係は非常に重要な関係だ。両国の間には、戦略・経済対話を含めた多くの交流メカニズムがある。中米双方がアジア太平洋地区で協力を強めれば、域外に建設的なシグナルを出すことができる。アメリカは、重要な国際問題と地域問題における中国の建設的な役割を賞賛し、今後も中国とのコミュニケーションと協調を強め、二国間関係と域内協力が絶えず進展していくよう努力していく」と話しました。（Yan）