中国の胡錦涛国家主席は23日北京で、「中国の各級政府は、国民が最も関心を寄せ、最も直接的で、最も現実的な利益に関わる問題を解決しなければならない」と強調しました。また、教育、所得、医療、養老、住宅などの面で絶えず新しい進展を継続し、改革開放の成果がより多く、より公平に全体の国民に恩恵をもたらし、国民がよりよく生活できるよう求めました。

　この日行われた地方省政府および国務院各省の幹部討論会開幕式で胡主席は、「中国の過去30年の急速な発展は、改革開放の賜物であり、中国の将来の発展のためにも、改革開放を堅持しなくてはならない」と話しました。政治体制改革の推進について胡主席は、「政治体制改革を推進するには、中国共産党の指導を堅持し、国民が主体となり、法に基づき国を管理、統一しなくてはならない。更に、国民の民主を充実させ、法律に基づき国民が民主的な選挙をできるよう保障し、民主的な政策決定、民主的な管理と民主的な監督を行うべきだ。そして、法が国家と社会において重要な役割を発揮するようにし、法治国家の統一、尊重、権限を維持し、社会の公正と正義を守り、法に従い国民の幅広い権利と自由を守らなくてはならない」と述べました。

　胡主席はまた、「各級政府は、安定的かつ急速に発展する経済の勢いを維持し、人々の生活に関心を寄せ、常に人々の生活状況を気にかけるべきだ。特に、生活困難な人々に関心を寄せ、あらゆる方策を通じて、彼らが困難を解決するのを助けるべきだ」と話しました。（劉叡、大野）