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 安保理、シリア決議案を否決

2012-07-20 11:21:20     cri    

 国連安全保障理事会は19日に、イギリスなどが提出したシリア問題決議案の採決を行いましたが、ロシアと中国が拒否権を行使して否決されました。

 安保理がシリア問題関連決議案を否決したのは過去10カ月間で3度目となります。投票結果はロシアと中国のほか、パキスタンと南アフリカが棄権し、その他の11の理事国は賛成票を投じました。

 ロシアの国連大使チュルキン氏は、「イギリスとアメリカなどの国が提出した決議案の制裁内容はシリア政府をターゲットとしたもので、ジュネーブ・コミュニケの精神に反し、シリアの現状を反映していない」と述べました。

 中国の李保東国連大使は「この決議案には重大な欠陥があり、内容はアンバランスで、一方的に圧力をかけるという意図が明らかである。事実が証明したように、このようなやり方はシリア問題を解決するどころか、逆に政治解決の軌道から逸脱する」と述べました。

 決議案の主な内容は、シリアのアサド政権に対し10日間内に都市からの武装部隊の撤退と重火器の使用停止を求め、これに応じない場合、経済制裁を発動するというものです。(ooeiei、吉野)

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