ロシアのラブロフ外相は12日、ニューヨークの国連本部で、「シリア問題で性急に政権の交替を求めることは、さらに広範囲な衝突を招く可能性がある」と警告しました。

　ラブロフ外相はこの日、国連安保理の中東情勢をめぐる公開討論で発言した際、「政権の交替を性急に迫り、経済的困難や社会の不安を引き起こす可能性のある一方的な制裁を実施し、反体制派の政府への対抗を扇動すること、ひいては外国から軍事干渉を行うことは、最終的にさらに広範囲な衝突を招くだろう」と述べました。

　ラブロフ外相は、「国際社会が真にシリア問題を解決したければ、シリア政府に対しまず採るべき措置を強調するのではなく、シリアの人々を優先に考慮すべきだ」と強調しました。（玉華、中原）

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