エジプトの政権を握る軍の最高評議会は17日に憲法作成に関する追加声明を発表し、「人民議会が選挙で選ばれるまでの間、評議会が立法権を行使する」と表明しました。

　この発表に基づき、既存の憲法制定委員会が何からの原因で自らの任務を行わない場合、軍当局は1週間内に、新たに憲法起草チームを発足し、3ヶ月間内に憲法の起草を完成させ、その後15日以内に国民投票を行うということです。また新しい憲法が採択されてから1ヶ月以内に、下院（人民議会）の選挙を行うとしています。

　今年3月、エジプト国会の両院は100人からなる憲法制定委員会を選出しましたが、イスラム政党が主導していることから、宗教色の薄い世俗派から強い反対を受け、4月に委員会を解散しました。その後軍当局の要求を受け、この12日に新しい憲法制定委員会を選出したものの、少数の党派は引き続きこれを拒む姿勢を示しています。（万、吉野）

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