エジプトの暫定統治を担う軍最高評議会は5月31日に声明を発表し、この日から30年間余り続いた非常事態宣言を正式に解除することを明らかにしました。

　同軍最高評議会は声明で、「非常事態宣言は3年ごとに繰り返し延長してきたが、5月末に期限を迎えた後、エジプト政府から延期の申し入れがなかったため、同宣言を即日解除する」と説明した上で、「宣言の解除後も、軍事当局は引き続き国家の安全と社会の安定を守っていく」と表明しました。

　非常事態宣言は、エジプトのサダト元大統領が暗殺された1981年から続いていました。（万、中原）　国際・交流へ