中国の胡錦涛国家主席は17日、主要20カ国・地域（G20）首脳会議がメキシコのロスカボスで開催される前に、同国メディアの書面インタービューに答えました。

　その中で、胡主席は「世界経済は回復基調にあるものの、不安定、不確定要素が依然として目立っている。Ｇ20の参加国と地域は引き続き協力を強化し、改革を推進させなくてはならない。また、いかなる保護主義にも反対し、途上国の成長を促し、世界需要の拡大を牽引させるべきである。欧州債務危機などの問題でＧ20はＥＵの努力を支持し、共同で市場に自信を伝えるべきである。広範な途上国と連携し、共通利益を守ることは、中国の外交政策の立脚点である。世界情勢が複雑に変化しているなか、中国とメキシコ両国が戦略的協力を強めることは共同の繁栄だけでなく、途上国同士の連携や政界の平和と発展にもつながる。中国経済は全体的に安定基調を維持しており、積極的な財政政策と穏やかな通貨政策を継続し、緩やかな成長を維持することで世界経済に寄与していくことに自信をもっている」としました。 （ジョウ、高橋）