中国は16日夜に3人の宇宙飛行士を乗せた宇宙船「神舟9号」を打ち上げ、初めての有人ドッキングを行いますが、世界各国がこれに注目しています。

　アメリカは宇宙開発大国として、中国の宇宙開発事業の発展に非常に関心を示しています。現地時間15日、各主流メディアはいずれも、AP通信とロイターの記者が酒泉発射基地から出した報道をウェブサイトに掲載し、打ち上げ現場の状況と打ち上げ後に宇宙飛行士が行う予定の活動を詳しく紹介しました。

　AP通信はアメリカ宇宙開発専門家の話として、「『神舟9号』の打ち上げは中国が宇宙飛行計画を着実に実現していることを示している」としています。

　イギリスのメディアは有人宇宙船「神舟9号」の打ち上げに非常に関心を示し、ＢＢＣは報道の中で、「宇宙船『神舟9号』と実験船『天宮1号』がドッキングし、恒久的な宇宙ステーション建設のための準備に入った」としています。また別の記事では、中国初の女性宇宙飛行士に対するネットユーザーたちの議論を集中的に報道し、「現在すでに、7カ国が女性宇宙飛行士を宇宙に送りだしたが、これまで自国の宇宙船を使ったのはアメリカとロシアだけだ。中国の民衆は自国の初めての有人ドッキングが滞りなく成功するよう期待している。これは2020年までに中国が恒久的な宇宙ステーションを建設する計画にとっての重要な一歩だ」としています。

　南半球の宇宙技術先進国であるブラジルのメディアも「神舟9号」の最新情報に関心を寄せています。地元の報道によりますと、1963年に旧ソ連で初の女性宇宙飛行士が飛行任務を遂行した後、50人を超える女性が宇宙に行く夢を叶えました。中国の劉洋さんは57人目で、中国人女性としては初めてです。また、女性飛行士は男性飛行士に比べて、より安定した心理的素養を持っており、一部の問題においても単独で解決する能力に優れているとしています。また、これまで、ロケットの打ち上げ回数で見ると、中国は世界第二位にランクされており、今回の「神舟9号」の打ち上げは、中国の宇宙飛行業にとって、大変重要な意義があるとしました。

　中国の隣国インドのメディアも「神舟9号」の打ち上げに注目しており、インドの新聞「プレス・トラスト・オブ・インディア」は連日、関連報道を続け、「神舟9号」の打ち上げ作業を全面的に報道、紹介しています。