11月17日、中国有人宇宙プロジェクトは、再び人の心を奮い立たせる時刻を迎えました。2週間前に打ち上げられた中国の無人宇宙船「神舟8号」は、中国初の宇宙ステーション実験機「天宮1号」とドッキングした後、17日19時32分に内蒙古自治区アムコラン草原にある着陸地点に無事帰還しました。これは「天宮1号」と「神舟8号」ドッキング試験の成功を意味しています。
北京宇宙飛行センターで中国の有人宇宙プロジェクトの常万全指揮長は「着陸指揮部の報告によると、『神舟8号』帰還船はすでに内蒙古の着陸場に無事帰還した。今、私は中国初の宇宙ステーション実験機「天宮1号」と無人宇宙船「神舟8号」のドッキングは無事成功したと宣言する」と話しました。
北京宇宙飛行センターでは拍手が鳴り止まず、専門家たちは興奮して熱い抱擁をかわし、多くの人が感動の涙を流しました。
「神舟8号」宇宙船の帰還着陸時間が夜間になったので、捜索、回収はかなり難しいと考えられていました。宇宙船の帰還や回収作業の万全を図るため、10月初旬から、着陸地域では関連の準備作業をしてきたということです。
宇宙船の回収を控え、着陸場気象局の王永昇高級エンジニアは17日夜の気象条件を予想しました。
「予想によると、16日から18日までの大寒波の影響を受けて、17日の気象状況は宇宙船の帰還にふさわしい環境が整っている」と明らかにしました。
着陸場を含む各部門の作業員の全身全霊を傾けた努力によって、中国の有人宇宙事業はようやく成果を収めました。
技術者から見れば毎回の試験の成功は、中国宇宙科学技術のレベルアップを意味します。一方、一般庶民から見れば、これはまるで人の心を奮い立たせる映画を見るようです。2カ月近くの間に、「天宮1号」と「神舟8号」のドッキング試験が成功する度に、中国人の「宇宙の夢」への情熱は何度も掻き立てられました。各メディアは、争って宇宙専門家を取材し、有人宇宙飛行に関する科学普及図書もベストセラーとなりました。
2012年、中国の宇宙船「神舟9号」と「神舟10号」もそれぞれ「天宮1号」とドッキングする見込みです。その中で、少なくとも1回は有人宇宙飛行になると見られています。順調なら、「神舟10号」は中国初の女性宇宙飛行士を載せて宇宙飛行活動を行うことになります。
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