フィリピンの会社と中国海洋石油（CNOOC）が南沙でガスと石油の共同開発を模索している件に対して、中国外務省の洪磊報道官は9日、北京で、「中国はフィリピンと共同開発の件で意見を交わす意思があるが、その鍵となるのはフィリピン側の誠意だ」と語りました。

　報道によりますと、フィリピンの鉱産物会社はCNOOC社と南沙諸島付近の礼楽灘（英語名リード・バンク）で石油、ガス資源の合同開発を協議しています。これに関する記者からの質問に対して、洪磊報道官は「中国は中国企業とフィリピン企業との交流や協力の強化を支持する。礼楽灘海域での石油とガス開発について、中国の態度は明確だ。つまり、礼楽灘は中国の南沙群島の一部である。仮にフィリピン側がこの海域で一方的に石油、ガスの開発を進めた場合、中国の権益が損なわれることは必至であり、中国は断固としてこれに反対する」と話しました。（Yan、中原）