黄岩島事件が発生してから2週間近くが経った現在の黄岩島情勢について、中国外務省の劉為民報道官は24日、北京で「黄岩島は中国固有の領土で、中国政府は引き続き国家の領土主権を守っていく」と述べました。
この日の定例記者会見で、劉為民報道官は「黄岩島事件はフィリピンの軍艦が中国の黄岩島海域で漁船を襲撃したことによって引き起こされたものであり、フィリピンが根拠のない領土問題を提起したことは黄岩島情勢を複雑化させた根本原因だ」としました。
外交ルートによる交渉では、フィリピン側は外交手段で問題を解決することに賛同しましたが、フィリピンのマスコミは情勢を複雑化させる言論報道を続けています。これらの言論について、劉報道官は「中国が黄岩島に対しての主権を有することには十分な歴史と法的根拠があり、国際法に則ったものである。関連国際条約によれば、黄岩島はフィリピンの領土外にあり、しかもフィリピンもこの点を明確に認めている」と述べた上で、「フィリピンが黄岩島の領土主権問題を南海全域にまで拡大しようとしているが、理屈にも合わず、また、どちらの利益にもならない」との考えを示しました。(ヒガシ)
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