中国の李克強副首相は30日午前、ロシアの公式訪問を終えて、ロシア連邦タタールスタン共和国の首都カザンを離れ、ハンガリーへ向かいました。

　李克強副首相は26日から30日まで、メドベージェフ大統領、プーチン首相、マトビエンコ連邦議会上院議長、ナルイシキン連邦議会下院議長らとそれぞれ会談し、二国間関係や両国が共に関心を寄せる国際問題と地域問題について意見を交わし、幅広く共通認識に達しました。

　李副首相の訪問期間中、中国とロシアは貿易、投資、融資、経済技術協力などの分野での協力文書と協定に調印し、契約総額は152億ドルに達しました。そのうち、石油と天然ガス、電力、新エネルギーなどを含むエネルギー分野での契約総額は60億ドルに達しています。

　また、李副首相はロシアの社会各界と幅広く交流したり、カザンを訪問したり、中ロ地方協力懇談会を行いました。中国側は、「今回の訪問は中ロ両国の全面的な戦略的協力パートナーシップを促進する目標を実現する上で、両国の戦略的相互信頼を一層強化し、両国人民の友情を深めた」としています。（玉華、小野）