ロシアを訪問中の中国の李克強副首相は28日、モスクワ大学で、「世界発展の大勢に従い、中ロの戦略的協力を深める」と題する講演を行いました。

　李副首相は、「中国とロシアはいずれも大国であり、両国人民と両国の青年は人類の前途と運命に重責を負っている。現在、中ロ関係は最も良い時期にあり、双方は相手国の発展を自国のチャンスととらえている。世界発展の大勢に従い、中ロの戦略的協力を深め、恒久平和、共同繁栄、調和のとれた世界を構築することは我々の共通の歴史的責任だ」と述べました。

　李副首相はまた、「中ロ協力において、実務的協力と大型プロジェクトの協力を強化し、世界の産業変革の趨勢に従い、科学技術革新と新興産業の分野で緊密に協力して両国の核心的競争力を向上させていくべきだ。また、人的協力を強化し、両国の友好を永遠に保っていくべきだ。今年の夏休みに中国政府はモスクワ大学の学生300人を中国に招いて研修してもらう計画である。中ロ双方の協力は世界平和を維持することでもある。我々は、国際問題における協力を強め、国連憲章と国際関係の基本準則を維持していくべきだ」と述べました。

　李副首相はさらに、「中ロ両国の青年は身をもって中ロ友情の架け橋を構築している。青年は未来を代表している。中ロ友情の道がますます広がり、見通しがますます明るくなることを信じている」と述べました。（玉華、小野）