中国の李克強副首相は28日、ロシアのシュバーロフ第一副首相と共に、モスクワで開催された中ロ貿易投資促進会議の開幕式に出席し、『中ロ貿易投資協力を新しいレベルに推し進め』と題する講演を行いました。
李副首相は講演の中で、「ここ数年、中ロ関係は未曾有の大発展を収め、全面的な戦略的協力パートナーシップは深まり続けている。現在、中国はロシアの第一の貿易パートナーとなり、一方ロシアは中国にとって二国間貿易の成長が最も速い貿易対象となっている。双方の投資協力は安定して進み、いくつかの大型プロジェクトは順調に実施されており、両国経済の発展に重要な役割を果たした。今後、両国の貿易額が2015年までに1000億ドル、2020年までに2000億ドルに達する目標を実現するため、双方は貿易を強化すると共に相互投資を拡大すべきだ」と述べました。
また、李副首相は、中ロ貿易投資協力を強化するために、「第1、戦略的な重点分野での協力を強化すること。重要な設備とインフラ施設、エネルギーなどの分野での協力を強めていく。第2、新たな協力分野を開拓すること。宇宙航空やナノテクノロジー、省エネと環境保護、生物医薬、情報技術などの分野における協力を展開していく。第3、弱い分野での協力に力を入れ、相互投資を両国協力の優先の方向にすること。中国はより多くロシアから機械設備、電力設備などのハイテク製品を輸入したい。双方は相手側の市場需要に適する製品を生産していく。第4、地方協力を拡大すること。両国の地方発展の経験を交流し、実際の問題を解決し、地方協力の発展を促進していく」と提案しました。
会議に出席する前、李克強副首相はシュバーロフ第一副首相と共に調印式に出席しました。両国の関係部門は政府間協力文書に調印したほか、両国の企業は26の協力協定に調印し、インフラ施設やエネルギー資源、機電設備、ハイテク、金融などの分野に及び、総額は152億ドルに達しているということです。(玉華、志摩)
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