温首相は演説の中で、「中国と中東欧諸国は社会制度や国情、文化などの面で相違があるものの、友好関係を発展させようとする共通の願いや固い信念に何の変わりもない」と述べました。さらに、「今年に入ってから、世界経済はやや好転したものの、再生の勢いはまだ弱く、多くの不確定要素に直面している。中国と中東欧諸国が手を携え、共に挑戦に対応していくことは双方の根本的な利益に合致する。中国は最大の誠意を以って、中東欧諸国との友好関係を発展させ、実務的な協力を拡大して双方の国民に恩恵をもたらしていく」と述べました。
温首相はまた、「双方は協力の規模や分野を拡大し、健全な協力メカニズムを確立して協力の基礎を固め、互いに市場を開放するなどして、2015年までに双方の貿易額を1000億ドルに引き上げることを目指していく。また、建設、投資、インフラ施設、観光、教育、青少年交流などの分野で、全方位の交流と協力を促していく。さらに、『交通ネットワーク建設専門家諮問委員会』、『中国・中東欧諸国観光促進連盟』を設立すると共に、中国に『中国・中東欧諸国協力事務所』を設置する。この他、来年中国で『中国・中東欧諸国文化協力フォーラム』および『中国・中東欧青年政治家フォーラム』を開催する」と明らかにしました。
温首相はさらに、「中東欧諸国との実務的な協力を進めるため、中国政府は100億ドルの融資を拠出し、一定割合の優遇融資を用意して双方のインフラ施設やハイテク、グリーン経済などの分野における経済協力プロジェクトを支援する。また、中国・中東欧投資協力基金を設立し、中東欧諸国の実際の状況とニーズに合わせて、向こう5年間で中国企業と中東欧諸国との協力を進めるための経済技術パークを設立する。さらに、向こう5年間、中東欧諸国に5000人の留学奨学金を提供し、1000人の学生を中国に招いて中国語研修を実施すると共に、1000人の中国人学生や学者を中東欧諸国に派遣して交流を促していく」と明らかにしました。(04/27 Lin 中原)
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