カンボジアを訪問中の中国の胡錦涛国家主席は31日、プノンペンでカンボジアのフン・セン首相と会談し、戦略的パートナー関係を推進することを確認しました。また、2017年までに両国の貿易額を倍増させ、50億ドルにすることで合意しました。
胡錦涛主席は、中国とカンボジアとの関係発展のため4項目の提案をしました。1つ目は密接な交流を保ち、政党の交流を強化し、人材育成の協力を拡大すること。その一環として、両国の国交55周年となる来年を「中国カンボジア友好年」とすること。2つ目は、実務的協力を拡大すること。中国は、カンボジアへの中国企業の投資を奨励します。また、インフラ整備や民間航空、観光などを推進することを期待します。3つ目は、安全協力を強化すること。テロリズムや麻薬の生産と販売など国境をまたぐ犯罪の取り締まりと軍の交流を強化します。4つ目は、多国間メカニズムにおける協調を密接にすることです。
これに対し、フン・セン首相は、一つの中国という政策を堅持し、経済など各分野での協力を拡大するとともに、国連など多国間メカニズムにおける連携を強化したいと述べました。
両首脳はさらに、互いに連携しながら、東南アジア諸国連合(ASEAN)などの枠組みを活かし、東アジア諸国の協力を推進することを確認し合いました。(鵬、志摩)
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |