中国の温家宝首相は14日、北京で、「中国は経済体制の改革を行うだけでなく、政治体制の改革をも行わなければならない」と述べました。

　温首相はこの日、第11期全国人民代表大会第5回会議が開いた記者会見で、「『四人組』を打倒した後、中国共産党はいくつかの歴史的問題に関する決議を採択し、改革開放を実行した。しかし、『文化大革命』の誤りと封建的な影響は完全になくされてはいない。経済の発展に伴い、分配の不公平、信用の不足、汚職腐敗などの問題が表れてきた。これらの問題を解決するには、経済体制の改革を行うだけでなく、政治体制の改革、特に中国共産党と国家指導制度の改革を行わなければならない」と指摘しました。

　温首相は、「中国の改革は重要な段階に入っている。政治体制改革の成功がなければ、経済体制の徹底的な改革がなく、またすでに収めた成果も失う可能性があり、新たに発生した社会問題を根本的に解決できないばかりか、『文化大革命』のような歴史的な悲劇は再び起きる可能性もある。一方、中国のような13億の人口を持つ大国では、自国の国情から出発して社会主義民主的政治を秩序的に構築しなければならない」と強調しました。（玉華、kokusei）