リビア北東部のベンガジとその周辺地域の都市委員会（市に相当）は6日に開かれた会議で、キレナイカ地域の自治権確立を宣言し、リビア王朝期の連邦制の復活を呼びかけました。

　会議後の声明によりますと、リビア国民評議会のメンバーであるズバイル・セヌーシ氏が自治地域の責任者に任命され、2週間以内に自治政府のメンバーを選出する選挙が行われます。自治地域では独立した議会や警察部隊、司法機関などを有しますが、外交や国防の面では中央政府に従うということです。

　ズバイル氏はこの日、リビア国民評議会をリビアの合法的な代表政府として認めた上で、「リビアは分裂することなく、一つの国である」と強調しました。

　リビアの アブドルラヒム・キーブ暫定首相は5日、「東部地域は自治を行わないよう願っている。リビアは連邦制を必要としない」との考えを表明しました。（万、小野）国際・交流へ